人事と採用のセオリー 読了

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人事と採用のセオリー 曽和利光

2022年10冊目

 

面接は得意ですか?私はとっても苦手です!

 

大学生のとき、就活をしたときはリーマンショックの影響で就職氷河期と言われる時期で、就活がとても大変でした。この経験からか、面接に対する苦手意識は10年近くたった今でも変わらず根強く残っています。

 

私は先日まで転職活動をしていました。転職をするには当然面接は避けて通れないのですが、この苦手意識を持ったまま面接に挑みたくないと思い、この本を手に取りました。

 

この本を読んでから面接に挑んだところ、希望していた会社から内定をいただきました。採用する側がどういったことを気にしながら採用を進めているかを知るのも戦略のひとつです。これから就職/転職活動をする方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

 

本書を読んで一番強く感じたことは、今まで面接を難しく考えていたけれど、面接は意外と簡単なのかもしれないということです。

 

まず、面接において一番大切なことは、会話をすることなのではないかと思います。
経歴やスキルなども伝えることが大切ではあるのですが、それは履歴書や職務経歴書として面接官の手に渡っています。ですので面接の場では、書類では伝わらないコミュニケーションの取り方などを重視すべきなんだということに気がつきました。

 

ですので、面接では自分をより良く見せようなどと変に気負ったりせずに、まずはしっかりと会話することを意識して面接に取り組むことが大切だと思います。

また、会話に意識を置くと変に緊張しにくくなるので、よい流れができるのではないかと思います。

 

そして、面接は受ける側だけが選ばれる側という気持ちになりがちですが、受ける側も選ぶ側です。面接は社風などが自分に合っているかを判断できる場です。面接を通じてその会社のことをもっとよく知ろうという意識で面接に挑むのが良いと感じました。そして、双方の立場がフェアなものだと知ることで、変に緊張することを避けましょう。

 

こういった点から、双方がコミュニケーションをとる場なんだという結論に至りました。面接は意外にシンプルです。

 

こういった面接官向けの本は、私が就職活動をしていた頃も存在していたと思うのですが、当時手にとっていたら就職活動がもう少し楽にできていたのかな、なんて考えてしまいます。

それとも当時、採用する側の気持ちを考えようなんて思いもしなかったことこそが敗因だったのかなとも。

 

最近転職活動をしていて、大学生のときに就職活動をしていたときよりも、採用側と求職者側がだいぶフェアになったと感じます。

それは、転職だからなのか、私にいくらか余裕ができたからなのか、私がいる業界の特徴なのか、それとも売り手市場だからなのか、時代の変化なのかはわかりません。もしかしたら全てかもしれません。でも、もしこれが、時代の変化によるものなのであればよい変化だと思いました。