30代にしておきたい17のこと 読了
30代にしておきたい17のこと
本田健 著
2022年14冊目
最近は技術関連の本を連続して読んでいたので、箸休め的にこちらを読んでみました。
確か、20代のときに同じシリーズの『20代にしておきたい17のこと』も読んだと思います。
人生に寄り添うようにずっと読み続けられるシリーズってすごいなあと思います。
本書は2010年の本ということもあり、お葬式に関する記述など若干時代に削ぐわなくなっているように感じる箇所もありますが、これは個人の感性によるでしょう。
今私は31歳です。本書は納得できる部分もありつつも、もうこのステージは過ぎているかなと感じる箇所もありました。また、これは全くわからないのでこれからかなと考えさせられる部分もあります。このように自分を俯瞰して見るきっかけにもなります。
以下は印象に残った箇所を書きます。
自分の可能性が幻想的に開くのが10代。
それを試しながら失望していくのが20代。
そして30代は、希望と絶望の狭間にいます。
いまのあなたには、データも十分、気合いも十分なはず。
大切なのは、自分にとって「幸せって何?」という問いに対する答えを明確にしておくことです。
「自分はもう、こんなもんでいいや」と考えたところが、あなたの人生の上限になります。そこからは、もうだいたいあなたの人生は読めてきます。
歳を重ねることに不安を感じる人も多いと思うのですが、私に関していえば、歳を重ねるごとに生きるのが楽になっていっている感じがあります。
常々理由を考えていたのですが、本文を読んでなんとなく分かった気がします。
それは、最近は希望と絶望のバランスがちょうど良いからなのではないかと思いました。もっと言うと、ある程度の絶望を前提に、希望を考えることができるようになったからではないかと思っています。
また、絶望とも関連してくるのですが、物事に対する自分のレンジ、幅がなんとなく分かってくるので、限界の少し手前で制限することができるようになります。これも生きやすくなってくるの理由なのではないかと思いました。
子どもと一緒にいて、心から楽しいのは、最初の10年です。ちょうど人生でもっとも忙しい30代と重なる人も多いでしょう。…
子どもに必要なのは、お金でも、おもちゃでもなく、注目です。…思い出をいっぱい作ってください。
私も子どもがいるので身に染みるような文章でした。
生活に必死で子育てを楽しむ余裕がない日々を送っています。しかし、本章を読んでもっと子どもと向き合わなければと痛感しました。
11章では、”すべてをリセットしてしまいたくなる誘惑を向き合う”ということについて書かれています。実は、こちらが一番読みたかった箇所で、これを読むために本書を読んだといえるでしょう。
この気持ちは、20歳から30歳になるときよりも、30歳から40歳に向かうときに感じやすいようです。私はまだ、その分岐点には立っていませんが、いつかそのときがきたら再度本書を手に取れたらと思います。