ジェイソン流お金の増やし方　読了 - 毎日をごきげんに生き抜く

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Twitterで流れてきた記事を読んで、“厚切りジェイソンさんがFIREした”という記事を読み本書を知りました。

芸人でありながらIT企業役員ということで、博識な方という印象はありましたが、マネー分野でご活躍されているのは知りませんでした。そんな厚切りジェイソンさんの著書『ジェイソン流お金の増やし方』を読んだので紹介します。

本書に興味を持ち、まず本書を読むより先に、「両学長リベラルアーツ大学」の厚切りジェイソンさんがゲスト出演されている動画を視聴しました。本の内容はこの動画内で紹介されていることがほぼ全てなので、本書を読むかどうか迷っている人はこの動画を先に視聴すると良いかもしれません。

わかりやすくシンプルに書かれているため、お金のために何かしたいけど、何をしたら良いかわからない！という人は、まず本書を読むと良いかと思います。

ジェイソン流お金の増やし方 -節約編-

「お金の増やし方」というタイトルなので、投資にフォーカスを当てた本かと思いきや、節約について説明している割合が結構多いです。投資を目的に読み始めた方は驚くかもしれません。

支出を見直し、節約することの重要性が多く書かれています。“ジェイソン流本気の節約術”が紹介されているのですが、本気すぎて完全に真似するのは難しいと感じました。

公共交通機関を使わずに歩く
ジムは公共施設を利用
ポイントはご褒美使いしない

といった点は積極的に真似しようと決めました。

余談ですが、リベ大の動画内で、ジムなどにお金を使わずに鍛えているという人の話があり、その方が「階段は資源！」と言っているそうです。とても良い言葉です。私も基本的に駅などでは階段を使うようにしていて、最近は階段を使うたびに心の中で「階段は資源！」を唱えながら歩いています。

本来、収入と使えるお金は比例しないというジェイソン氏の主張は、収入が増えても生活の質を上げないという私の考えとマッチしています。

また、“浪費をしない工夫もお金を稼いでいるのと同じ”と書かれています。お金を増やそうと思うとつい、収入を増やす方ばかりに意識がいってしまいます。しかし、収入を増やすより、支出を抑える方が手っ取り早く、かつ効果があります。
もちろん、節約をしつつ収入を増やせるのがベストなので、目指したいのはこちらです。

ジェイソン流お金の増やし方 -投資編-

ジェイソン氏の投資方法はVTI一択だそうです。

投資は、分散投資が良いと言われることが多い中で、本当にVTI一択で大丈夫なのだろうか？と心配になります。

ジェイソン氏がVTI投資一択である理由は、VTIは米国株式のほぼ全てをカバーしています。また、アメリカの企業は世界中にシェアがあるため、VTIに投資することは、即ち世界中に投資することと同じという理由からです。

さらに、VTIに似ている銘柄としてS&P500がありますが、なぜS&P500ではなくVTIなのかについても書かれています。S&P500よりもVTIの方が銘柄数が多く、大企業から中小企業まで網羅されているためより分散性の高いVTIを選んでいるそうです。中小企業の株も含んでいるので、これから伸びるであろういわゆるグロース株の恩恵も一緒に受けることができるという考えです。

この意見については、銘柄数が多い分成長性が高い銘柄を含んでいる反面、お買い損の銘柄も含んでいるのでグロース株の恩恵については必ずしも同意することは難しいと感じました。

本書では、VTIそのものではなく、円建てで少額から投資することが可能な楽天VTIが勧められています。

際に株を購入する手順を、楽天証券のスクリーンショットを用いながら説明しています。ここまで丁寧な指南所は初めてだったので驚きました！

金や暗号資産といったコモディティ投資についても書かれています。

チューリップバブルの話を引き合いに出し、金や暗号資産は“人が価値があると信じることで価値が成立している”とジェイソン氏は言っています。つまり、人々が「金、暗号資産には価値がないのではないか？」と思い始めたら、その価値が暴落するということです。

この意見について、私は暗号資産に関しては同意です。しかし、金に関しては、同意が難しいと感じました。

投資において何かを判断するときの基準のひとつに、歴史的に見てどうかがあると思っています。金は非常に歴史が長いので、金の価値に対する常識が覆るイメージをするのが難しいです。