はじめての運動会

わたしには0歳半の娘がいる。

 

先日、娘の運動会があった。娘にとって人生初めての運動会であり、旦那さんとわたしにとっては親として初めての運動会だった。運動会に保護者として参加する、というのがなんともとても変な感じだった。

子育てをしているとわたしの母もこういう気持ちだったのかなとか、今まで考えもしなかったことに意識がいくようになる。わたしの母はわたしの初めての運動会にどんな気持ちで参加したのだろう?

運動会は近所の小学校の校庭で行われた。娘は、今まで行ったことのないような広い校庭や保護者たちなどのたくさんのオーディエンス、いつもと違う雰囲気に緊張しているようだった。

 

正直娘はまだ0歳だし、何もできないだろうと思っていた。でも実際に運動会が始まると、一生懸命競技に参加していたり、楽しそうにしっかり踊ったりしている姿が目の前にありとても驚いた。よく、子どもは知らない間に成長しているなんて言うけれど、本当にその通りで何もできないだろうなんて思っていたことが失礼だったと思った。

 

実を言うと、これまでわたしはどうにも子育てをしている自分を受け入れられずにいた。だからSNSなどにもあまり子どもや育児のことは書いていないし、子どもがいるということも積極的には開示してこなかった。これは自分でも理由がはっきりとはわからないのだけど、育児によって自分のしたいことが制限されるのが受け入れられないというのが理由だと思う。

それが今回運動会に参加して、ああ育児も悪くないなあと思ったのだ。他人から見たら、なんだそんなことと思うようなことだ。でも、これはわたしにとって大きな進歩なのだ。出産からほぼ2年経ってようやく子育てをしている自分を受け入れることができた。やっとだ。

 

こう気づけたのは保育園の先生方や保護者の方々の影響がとても大きい。素敵な園に出会えて本当によかった。

 

きっと本当は妊娠中くらいにここに辿りつくべきなんだと思うし、多くの人はそうなのではないかと思う。これは完全にわたしの甘さだ。育児を肯定的に捉えることができたら、今度は娘が今より幼い頃や新生児の頃をもっと楽しめたらどうだっただろうかとか、もっと満喫できればよかったなとか考えるようになった。(これも喉元過ぎれば熱さを忘れるみたいな感じで、やっぱり産後のボロボロの心と体では難しいかもしれない。)

 

過ぎた時間は戻らないのでここで気づけたことが幸いだったと思うことにして、まだまだ続くであろう育児を楽しめたらいいなと思う。