1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました 読了
1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました
トマス・J・スタンリー著 広瀬順弘訳 (序文寄稿)橘玲
確か、リベ大の動画で紹介されていて興味を持って読みました。
「1億円貯める方法」というタイトルですが、お金持ちの特徴をアンケート結果を用いて紹介している本です。
橘玲さんによる序文で、「蓄財優等生/劣等生」という言葉が出てきます。
年齢×年収÷10=期待資産額
今あなたの資産額が、上記の計算で算出した期待資産額を上回っていれば、あなたは蓄財優等生で、下回っていたら蓄財劣等生なんだそうです。
計算するとわかるのですが、蓄財優等生のハードルはなかなか高いです。
本書では、本当のお金持ちってどんな人?ということについてアンケートによる統計結果を元に紹介しています。中でも興味深かったものを紹介します。
※本書は1998年のアメリカで行われたアンケートを元に書かれているので、今の日本とは事情が異なる点が多いです。
天才・秀才ではない
お金持ちの多くは学生時代の成績が特別優秀だったというわけではないことに加え、何が大切だと思うか?ということについて書かれています。
- 正直、誠実であること
- 人とうまくやっていくこと
- チャンスの見極め方、リスクの取り方
- 仕事の選び方
配偶者の選び方
本書を手に取って一番気になった項目が「配偶者の選び方」です。自分が結婚相手を選ぶ際や、良い結婚生活を続けるヒントになりそうです。
- 長く同じ相手と結婚生活を続けている世帯では総資産額にかなりの増加が認められた
- お金持ちは配偶者を顔で選ばないこと
- 離婚率が異常に低い。
買い物の仕方
稼ぐことに次いで重要なのが節約です。お金持ちになるには収入を増やすことが重要だと思いがちですが、節約は収入を増やすよりすぐに実現できて効果が現れるので疎かにしてはいけない点です。
お金持ちは、節約も大切にしているようです。また、家具や靴を修理して使うことの理由には時間の節約という意味もあるようです。
確かに、家具は大きさなどの条件が合ったものを探すことは労力を使うので、一度買ったらそれを大切に使うことは意味がありそうです。
- 家具、靴は新調しないで修繕して使う
- 食料品を買いに行く前に買い物リストを作る
- 買い物にはクーポンを使う
- ディスカウントストアでまとめ買いをする
家選び
お金持ちの家選びには以下の傾向があるそうです。
特に、近くにレベルの高い公立学校がある地域を選ぶと言うのが面白いです。
レベルの高い公立学校がある地域は、税金が高い傾向にあるそうで一見すると支出が多くなってしまうのでは?と感じるます。
しかし、お金持ちには子どもが平均3人いて、全員を私立学校に通わせるとかなりお金が必要になります。子どもを全員私立学校に通わせるよりは、高い税金を納めてでも公立学校に通わせる方がトータルでは安くすむということなんでそうです。
日本については、税金の事情は異なるものの、レベルの高い公立学校がある地域は治安がよい傾向にありますし、家選びの際の参考になると思いました。
- 時間をかけ慎重に行う
- 言い値で買わない。必ず値引き交渉を行う。
- 近くにレベルの高い公立学校がある地域を選ぶ
ライフスタイル
お金持ちのライフスタイルというと、豪華な食事や旅行といった派手な暮らしぶりを想像しますが、実は至って質素なんだそうです。
興味深かったのは、純資産レベルが高い人ほど、子どものプレーするスポーツを観戦する頻度が高くなるそうです。
これは、高所得者は、裁量労働など自分で時間をやりくりできる職についていることが多いため、子どものスポーツを観戦するための時間が作りやすいというのが理由のようです。
マクドナルドやバーガーキングで食事ですが、豪華な食事ではなく安価な外食くらいの意味で捉えればよいと思いました。
また、本書に度々登場するのは「お祈り」などの宗教関連の行動です。これは思考の整理的な位置づけかと思います。こういった点は国の違いが表れているように感じます。
以上、気になった内容を紹介しました。
お金持ちになることは難しくても、ミリオネアマインドを知ることで少しでも良い方向に変わっていけたらよいと思います。