ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー 読了

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ブレディみかこ 著

少し前から話題になっていたため読みたかった本です。Amazon Unlimitedで読めるようになっていたので読んでみました。

 

イギリスに住む、イギリス人の父と日本人の母を持つ少年のエッセイです。
本書のレビューを読んでいると少年の気づきや考えにはっとされられるというコメントが多く、それが本書の魅力なのだと思います。私はそれ以上に、一つ一つの問題について適切に説明し答えていく母、ブレディみかこさんに感心しました。

 

ブレディみかこさんは新聞記者の経歴をお持ちで、社会問題をテーマに取り扱う方のようなので当然と言えばそうかもしれません。ですが、もし自分が子どもにこういった社会問題に関する疑問を問われたときにこのように上手く答えられるだろうか?いや、できないな…と思いました。

 

私には娘がいて彼女は今2歳です。今すぐにこういった社会問題に関する質問をされることはありませんが、近い将来聞かれる時がくると思います。そのときにしっかりと答えられるよう今から社会問題に目を向けて、知り、考えなくてはと思いました。

 

本書を読んで気づいたことは、私が思っている以上に差別というのは様々なレイヤーで存在しているということです。
性別、国籍、貧富の差…東京での生活の中で、ここまでドラスティックに差別を感じる機会はなかなかないのではないかと思いました。
本書はそういった様々な問題に気づかせてくれるきっかけになりました。