ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方 読了
ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方
山口揚平 著
2022年24冊目
天才性を探すというのが本書のテーマです。
ジーニアスファインダー と言うと目新しく聞こえるけど、就活の時に行自己分析に似ています。
具体的には以下のようなことを探ります。
- 自分が本当に好きなこと(とその深い理由)
- 自分をつきうご描くモチベーション(動機)の中心にあるもの
- 自分が遺伝的な(克服できない)レベルで得意なことや苦手なこと
- 自分の偏見(認知の歪み)とそれが生まれたきっかけ
- 普段、蓋をしている深い悩み(トラウマ)
- 親への三大感謝は何か
- 親からもらってしまったこと(影響)
- 今、実際に困っていること
こういった質問は自分自身を知る上で有効ですし、就職や転職にも使えそうです。
また、天才性を探す作業の中で、幼少を振り返り嫌だったことや苦手だったことと、その理由
を探る作業があり、それを「とげぬき」と呼んでいます。
この「とげぬき」の作業が苦痛そうだなと感じました。
例で、「幼稚園のときクラスの目立つ女の子にあなたは可愛くないから仲間に入れてあげないと言われたこと」というエピソードが挙げられていて、読んでいて辛かったです。
女の子のそういった経験って想像以上に根深く底暗いものなので、わざわざそれを挙げて掘り返すことにどれほどの意味があるのかな?と思いました。
「とげぬき」の目的は、昔から好きだったことを見つけること、社会に合わせることで抑圧されている本当の自分を洗い出すことだそうなので、それができれば他の方法でのよいのかな?と思います。それって結局自己分析になりそうだと思いました。
過去を掘り下げたりしてわかったことから、「意識のマトリクス」と呼ばれるもので意識の方向性を探り出します。この「意識のマトリクス」がMBTIに似てると感じました。
天才性の価値は、コスパがいいことであり、同じエネルギーで行動を起こしても、アウトプットした時の効果が高いものが天才性に当たると書かれているので、MBTIからのアプローチでも本書のいう天才性探しができそうな気がします。
ですので、MBTIの結果等も加味しつつ、上記の質問で肉付けしていくとより立体的な自己分析ができるのではないかと思いました。
天才性探しの内容ではないのですが、第4章で書かれている今後の働き方や、お金の使い方、健康への向き合い方などの内容がとても良かったです。
“昭和はコンストラクション、平成はオペレーション、令和はクリエーション”と表現していて、これからは生活と仕事を一体化して考える時代になると言っています。
確かに、リモートワークや副業も定着化しており、働き方が多様化している時代です。生活と仕事がシームレスな生き方がスタンダードになっていくと思います。