『真夜中にシュークリーム』読了
『真夜中にシュークリーム』はあちゅう
読みやすさ:★★★★★
共感:★★★★☆
まず、デザインがかわいい。心をくすぐる。
これは書籍で買ってしまった。かわいいから。
読んでの率直な感想は、
「はあちゅうさんってこんな文章も書けるんだ!」
というもの、『半径5メートルの野望』の印象が強すぎて、
闘志溢れる方だとばかり思っていたので、甘くて柔らかい文章に驚いた。
でもやっぱり、甘さの中にもちょっとエゴイスティックというか
尖ったものが見え隠れしていて、ああやっぱりはあちゅうさんだなあと思った。
どれも全部大好きだけど特に好きなのは
「日曜日の猫パンチ」
髪の毛が抜けたり、野良猫ちゃんを見たりすると、
ふとこの文章を思い出す今日この頃。
あえて引用はしません。かわいらしい文章なのでぜひ読んでほしい!
「東京から来た女の人」
これ、私もすっごく考えることだからびっくりした。
特に思ったのは韓国に旅行に行ったとき。
私はここで生まれ育っていたら、
毎日何を食べて、どんな服を着てメイクをして生活をして恋をするんだろう、と。
みんな考えることなのだろうか?
最後のおまけのつれづれノートの
「私の幸せの基準」
恋していないだけで迫害される
セクハラやパワハラはよく話題になるけれど、恋愛や人生観において
誰かの幸せの基準を押し付けることもハラスメントと言えるかも。
本当にそのとおり。
恋しているのがあたりまえ、適齢期には結婚するのがあたりまえ
そういうマインドを押し出して会話をしなくちゃいけない人って
一定数いるから疲れてしまう。
恋していないから「かわいそう」なことはなくて、
世の中は恋愛以外にも素敵なことがあふれている。
もっといろんな幸せの形を認め合える世の中なら生きやすいのにな。
そのとおり。
柔軟に、多角的にものごとを考えられる人間になろう。