『インターネット的』読了
『インターネット的』糸井重里
読みやすさ:★★★★★
なるほど:★★★★★
ワクワク:★★★★★
やっと読めた―!
これは読まなきゃいけない本だと思っていたのに遅くなってしまった。
糸井重里氏の柔軟性があり、フラットで、優しい、考え方や文章が大好きです。
2001年に発売した本です。
15年前に糸井さんが思う「これから起こるおもしろいこと」を書いているんだけど
それがまさに今実現している!
2001年というと
・DV防止法が施行
・アメリカ同時多発テロ事件発生
・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が大阪市に開業
・ ウィキペディア日本語版が開設
・東京ディズニーシー開園
・iPod発表
・愛子内親王誕生
wikipediaから、当時小学生だった私が個人的に印象に残っているできごとと、
今の生活に影響していそうなものをいくつか選んでみた。
今当たり前に使っているwikipediaやipodはこのころに普及し始めたと思うと、
そう昔のことではないんだな。
ipodは初めて見たとき本当に衝撃的だった。
当時外で音楽を聴くには、CDとかMDとか記憶媒体を持ち歩いて
セットしなおしていろいろな音楽を聴いていたので
本体一つにたくさんの曲をいれることができるなんて衝撃的だった。
当時は今よりも世間の雰囲気が好景気だったのだろうか?
景気の雰囲気までは覚えてないなあ…
でもモーニング娘。の最盛期で
「恋愛レボリューション21」が流行していたところから推測するに
やっぱりなんか景気がいい感じがするぞw
そんなわけで、
今ほどインターネットが普及しておらず「なんとなく不自由じゃない?」
なんて思ってしまった当時に、糸井さんは2016年を見越していた。
以下、印象に残った箇所。
「リンク、フラット、シェア」する生き方・考え方
糸井氏曰く、インターネットは
・人々をリンクさせる。
・匿名性が高い分フラットであるという。
情報のやりとり自体が目的なので、地位とか価値観がフラットになるという。
・情報はたくさん持っている人のところに集まるのでシェアする。
情報を“おすそわけ”する感覚だそうだ。
これってTwitterだなと思った。
フォローすることで人から人にリンクできるし、
伝えたいことは、そのままRTという形で人とシェアできて、
思ったことは誰でも発言できて、思いがけない人と繋がることができたりする。
「当たり前のことじゃん」と言われてしまいそうだけど、
これを10年前に気付くってすごい。
消費にどれだけクリエイティブになれるか
お金がたくさんあれば、消費は実行できます。
しかし、何をどう消費したいのか、つまり、どんな遊びやどんな楽しみがほしいのかというイメージが貧弱なので、お金持ちの消費がちっともうらやましくないのです。
つい最近の、バブルのとき、株式上場を目指す若い人たちや、上場に成功してたくさんのお金を手に入れた人々が何を求めたか。
これが、ひとつの象徴だと思うのですが、
「高級スポーツカー」「億ションと言われる住居」「おねーちゃんと呼ばれる恋人」が三種の神器だったというのです。
なるほど…。
別の本の話になってしまうけど、
最近、宮本佳実さん著『可愛いままでこう働く』を読んでいる。
この中に“「理想の未来を生きている私」をイメージする”というワークがあり、
10個の質問に答えていく。
しかし、思いつかない。自分の想像力の乏しさに悲しくなった。
知識がない経験がないで飛び抜けた理想や野望が見つからない。
出来上がった「理想の未来」は、
ほんの少し手を伸ばせば手に入りそうなものになった。
話を戻します。
いざお金を持ったら?
時間ができたら?
クリエイティブでオモシロイ消費活動って難しいと痛感。
そこで糸井さんは本書で
解決法というか、こんな消費ってクリエイティブだよね
というヒントを提示してくれている。
浪費や刹那的ではない消費を探す人生
やみくもに年収1000万!とかいうより奥が深くおもしろい。
本当は各章ごとに引用して感想を書きたいけれど
大変なのでこれで終わり。笑
おもしろいのでぜひ読んでほしい1冊。