2018年11月よかった曲
すっかり寒くなって気づけば2018年の終わりが見え始めている。毎月恒例よかった曲紹介、今回は2018年11月のよかった曲。対象は、iTunesでリリース日が2018年11月のもの。
1、ムーンライト/Emerald
Emeraldは“Pop music発 BlackMusic経由 Billboard/bluenote行。”を掲げる中野陽介さんが中心となっている6人組グループ。
公式HPの以下の記載通り
2011年結成。ジャズ、ネオソウル、AORといったジャンルを軸にした楽曲群に、中野陽介の持つジャパニーズポップスの文脈が加わったそのサウンドは、新しいポップミュージックの形を提示している。
ジャズのノリやR&Bの心地よさが混ざった音楽。聴きやすいけど、俗っぽさはなく、おしゃれなんだけど、それだけでなく、夜のぬるい風みたいな懐かしさも感じる非常に心地よい一曲だ。
2018月10月にリリースされた『東京』や、昨年のアルバム『Pavlov City』もとても良いのでぜひ聴いてほしい。
2、五星三心インスパイア feat.ゲッターズ飯田/ライトガールズ(やついいちろう×Sundayカミデ)
ライトガールズが2018年11月14日にリリースしたアルバム『円山町ロマンチック通り』の3曲目に収録されている。
ライトガールズはお笑い芸人エレキコミックのやついいちろうさんと、Sundayカミデさんによるユニット。
本アルバムには、お笑い芸人ナイツの塙宣之さんや、女優ののんさん、ミュージシャンの奇妙礼太郎さん、イラストレーターのたなかみさきさんなど様々なメンバーが参加している。どれもそれぞれの個性が光りまくっているユニークな曲ばかりで聞き応えのある1枚に仕上がっている。
中でも、占い師のゲッターズ飯田さんの『五星三心インスパイア feat.ゲッターズ飯田』が特によかった。ゲッターズ飯田さんは、あまり音楽の分野で活躍されている印象がなかったので、本楽曲でどのように参加しているのだろうかと思いながら何気なく聞き流していたら、突然“6年半の闇が終わりますね”のセリフ。それ以来、妙な中毒性があって何度も何度も聴いている。
他にもユニークなセリフがたくさん登場するのでぜひ聴いてほしい。
3、GUM/中村佳穂
アルバム『AINOU』の13曲目。
「手は生き物、声は祈り。」
の通り、優しい歌声が祈りのようで、靄ががった景色をぼんやり見ているような一曲。この曲に限らず、アルバム全体の音使いがおもしろい。言葉に縛られない、声を使った自由な音遣いがユニークな1枚だ。
4、いのち feat. ラブリーサマーちゃん/泉まくら
ラッパーの泉まくらさんと、シンガーソングライターのラブリーサマーちゃんさんによる楽曲。ジャケットのイラストは、大島智子さんによるもの。
様々な葛藤や、障害を乗り越えてでもどうにか生きていかなくてはいけない、というのを、平成生まれ独特の地に足ついた少し冷めた視点から歌ったような曲。曲の世界観と大島智子さんのアンニュイなイラストがよく合っている。
5、鏡/吉澤嘉代子
アルバム『女優姉妹』の1曲目。大正ロマンを思わせる、耽美で美しいロマンティックな一曲。
吉澤嘉代子さんが描く、現実と切り離された世界のストーリー性のある曲は、目の前で物語のカーテンが次々に開いていくような不思議な感覚になる。これも吉澤嘉代子さんの手腕なのだろう。
以上、2018年11月よかった曲でした。