冬に聴きたいスタンダードジャズ5選
このブログではシーズンごとのジャズ記事を書いている。4回目の今回は、寒い日にぴったりなスタンダードジャズを5曲紹介する。
通勤・通学時にも、温かいお部屋でも、幸せな気持ちになれるような曲を集めたのでぜひ聴いてみてほしい。
1.Someday My Prince Will Come/いつか王子様が
ディズニーの『白雪姫』の挿入歌として有名な曲。
この曲は3拍子(123・123とリズムが刻めること)なので、ワルツのように軽やかに優雅に踊りたくなる。
こちらは「Take Five」で有名なデイブ・ブルーベックが率いるカルテット(四重奏)による演奏。
「Dave Digs Disney」というアルバムに収録されており「Someday My Prince Will Come」以外にも、ディズニーでお馴染みの音楽がジャズで聴くことができる。
洗練されていながらも可愛らしい、絵本のような1枚なのでぜひアルバムで聴いてみて。
こちらはピアニスト、ビル・エヴァンスが率いるトリオ(三重奏)の演奏。
初めのしっとりした部分と、33秒くらいからの軽快な部分のコントラストがおもしろいので注目してほしい。
2.The Christmas Song/ザ・クリスマス・ソング
タイトルがまさにクリスマスの定番ソング。有名なクリスマスソングだけど、作曲されたのは夏の暑い日だったんだとか…。
ナット・キング・コールによるこちらの演奏が有名。
ナットの歌唱も素敵だけど、バックの弦楽器の演奏もロマンチックで素敵な一曲。最後の遊び心も笑顔になっちゃう。
ルパン三世の音楽で有名な大野雄二さんたちによる演奏。ナットの歌唱とはまた全く違う都会的な演奏。しっとりした大人のクリスマスソング。
こちらのアルバムは、タイトルの通りクリスマスにちなんだ曲で構成されている。
どれも洗練された素敵な演奏なので、ぜひ一枚通して聴いてほしい。
3.Candy/キャンディー
タイトル通り甘い一曲。タイトル通り歌詞も甘いので一部だけ紹介。
Candy I call my sugar "Candy"
Because I'm sweet on Candy
And Candy's sweet on meHe understands me,
My understanding Candy,
And Candy's always handy
When I need sympathy
大体の意味は、兎にも角にも彼に夢中なの!って感じでしょうか。甘い。
アルトサックス奏者、ルー・ドナルドソンによる演奏。
ちょっとリゾート感がある軽快な演奏。
トランペット奏者、リー・モーガンによる演奏。
上で紹介した、ドナルドソンの演奏よりテンポが速い演奏。テンポが変わることによって曲の演奏が変わることがわかる。
2分40秒あたりからのトランペットソロがおもしろいので注目してみて。
4.Smoke Gets In Your Eyes/煙が目にしみる
失恋の曲です。一人で感傷に浸るのにぴったりな曲。
一年間のできごとを振り返りながら聴きたい。
トランペット奏者、クリフォード・ブラウンによる演奏。
ワイルドな切なさというか、男の哀愁のようなものを感じる演奏。そして歌詞がないのに詩の内容がわかるような気持ちになるから不思議。
ルパン三世の音楽で有名な大野雄二トリオの演奏。
彼らの演奏は、洗練されていておしゃれな音が好きです。 心に寄り添うようなピアノが素敵。
5.Stella By Starlight/星影のステラ
夜空に輝く星空のイメージでこの曲を選んだ。
素敵なタイトルだけど、この曲は『呪いの家』というタイトルの映画のために作られた曲。
テナーサックス奏者、スタン・ゲッツによる演奏。
テナーサックスの甘く切ない響きが曲によく合っている。今年一年のことを振り返りながら、一人でゆっくり過ごす時間のお供に。
ギタ―奏者、ジム・ホールの演奏。シンプルで聴きやすい。
ジャズって夜のイメージが多い演奏が多いけど、この演奏は朝のさわやかな空気にも合いそう。
そしてこの聴き初めシリーズ、ジャケットがおしゃれで揃えたくなってしまう。
来年は、聴き初めシリーズでジャズ初めしよう。
クリスマスにはこちらもどうぞ。
以上、冬に聴きたいスタンダードジャズ5選でした。