『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』

 

私が最近弱っているのは 毎日「なんとなく」食べているからかもしれない

私が最近弱っているのは 毎日「なんとなく」食べているからかもしれない

 

 小倉朋子著

『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』

 

まず、本のタイトルにドキッとする人は多いのではないかと思う。

わたしもその通りで、特に“弱っている”という部分にチクリときた。

この本を手に取ったとき、

身体的には肌荒れだとか、むくみだとか、よくある悩みは持っていたし、

精神的には、急に波のような悲壮感に襲われたりがあった。

 

そして何より「消耗していく感じ」が強かった。

具体的には何が原因なのかわからないけど、今まで培ってきたものを少しずつ削りながら生活している感じがあったのをよく覚えている。

 

たぶん同じような、漠然とした不安を抱えてる人多いんじゃないかな。そういう人にとってもおすすめな1冊。

以下に各章のタイトルを書き出した。

今改めて見ても、自分のためにあるような本だと思う。

 

1、私が自信を持てないのは「五感」を使っていないからかもしれない

2、私がコミュニケーション下手なのは美しく食べていないからかもしれない

3、私が自分を大事にできないのはひとりごはんを雑に食べているからかもしれない

4、私が最近イライラするのは手料理をしていないからかもしれない

5、私が毎日つまらないのは同じものばかり食べているからかもしれない

6、私の体がだぶついてるのは残念な食習慣に気付いていないからかもしれない

7、私が大人になれないのはちゃんとした外食をしていないからかもしれない

 

 

著者曰く

自分を精神的にも肉体的にも弱らせる「なんとなく食べる」をやめる方法はたったひとつ。

それは「食への敬意」を持つことです。

 

本書を読んでから

 

1、とにかく観察するようになった。

お料理をするときは、お野菜をじーっと見て、においを嗅いで、

洗いながら、切りながら触感を確かめる。

 

あと、今の旬は何だろうと常に考えるようになったり、

「なんだか胃が疲れてる感じがするから大根を使ってみよう」とか

自分の体調との相談して、メニューを決めるようになった。

 

食べる前には、お料理をじーっと見る。

外食では、お店の内装や、そこにいる人々、もちろんお料理を観察する。

食べるときには、おいしいな、だけではなくて、何を使っているのかについて結構真剣に考えるようになった。

 

五感を使って食事をするって、集中力を使うことに気付いた。

 

2、指先ふんわり

姿勢、それぞれお箸、ナイフ、フォークを持つ手の位置はどこが一番美しいかを考えている。

人と食事をする際には、食事の際にお箸などを持つ指先はふんわりとすると緊張が伝わらないんだとか。

 

3、自分が納得するものを毎食いただく

本書の中でも私が一番素敵だと思ったのがこちら。

 

そのときの限られた選択肢の中で、「今、もっとも食べたいもの」を楽しんで選ぶと、ひとりごはんの充実度は断然アップします。

 

例えば忙しくて時間がないときでも、近くのコンビニで手に入るものの中で一番食べたいものを味わっていただく。

お昼休みに、時間がなくてデスクでパンをいただく際にも、

近隣のコンビニの中で一番ベストのコンビニの、一番のパンを買って、

食べるときだけでも、PCディスプレイから目を離してパンを見ていただく。

これは忙しい日でも無理なくできると思う。

 

食事を大切にすることは、自分をすり減らさないための第一歩だと思う。

これからも続けていきたい習慣。

 

パラパラ読み返したくなる一冊。

 

私が最近弱っているのは 毎日「なんとなく」食べているからかもしれない

私が最近弱っているのは 毎日「なんとなく」食べているからかもしれない