『とにかくウツなOLの、人生を変える一か月』読了
はあちゅう『とにかくウツなOLの、人生を変える一か月』
読みやすさ:★★★★★
ためになる:★★★★★
共感:★★★★★
概要:
今の仕事を辞めたいわけではないけど、やりがいを感じるわけではない。
裕福なわけではないけど、特別お金に困っているわけでもない。
太っているわけではないけど、できればもう少し痩せたい。
好きな人がいるわけではないけど、恋しなきゃいけない気がする。
主人公は、これらの消化不良な気持ちを抱える普通のOL奈緒。
やりきれない気持ちが爆発してある日お休みをもらう。
表参道に行き、偶然メンタルジム・ヒカリに出会う。
メンタルジムはその名の通りメンタルを鍛える場所だという。
メンタルジムに通うことを決意した奈緒の人生が、1か月で少しずつ変わっていく。
消化不良な気持ちって誰でも持っているものだと思う。
途中から奈緒ちゃんは自分自身のような感覚になって、
自分がヒカリさんに相談に乗ってもらってるみたいな気分になってた。
他人にどう思われるかなんていう他人の評価ではなく、自分がどう思うかの自分の評価軸を決めなくちゃダメ。
「自分の評価軸を持つ」って大切なことなのに苦手。
そこで、このツイートを見てからは
なにかにまよったときの判断基準を「圧倒的なYES以外はNO」にしたら、すごく心が楽になった
— 古性のっち (@nocci_84) 2016年4月24日
「圧倒的なYES以外はNO」を掲げて生きている。
行くか行かないか迷ったとき、
食べるか食べないか迷ったとき、
圧倒的YESではないのでNO!
気持ちが楽!スッキリ!
仮にそれで後悔しても「だってあの時圧倒的YESじゃなかったでしょ?」と
自分の中で処理できる。
目の前のことに意識をちゃんと向けると心は落ち着くのだ
自分の居場所を愛せないことで苦しむのは自分なのに
当然のことかもしれないけど、難しいと思う。
目の前のことないがしろにして、別のこと考えてたり悩んでたりしてる。
気を付けよう。
同情と憧れは、同時には得られない
誰かにとっての正解が、みんなにとっても正解だってことはない
不幸を誰かのせいにしている限り、立ち直るきっかけも他人任せになってしまう。
自分がどう見られているかどう思われているのか
気になってしまって息苦しい思いをしてしまう。
誰かに嫌われたとしてもそれはその人からの評価でしかないと同時に、
私にもそういった評価をくだす権利がある。と気づいたのは最近のこと。
私が思う正解が、(私の世界では間違いなく)正解なんだから
もっと自分に決裁権を持たせてあげると同時に、もっと自信を持とうと思った。
こちらの記事にも書いたけど、
はあちゅうさん、どんどん優しい文章書くようになっていくなー
『半径5メートルの野望』からは
こんな風に包み込みような答えの与え方をするなんて、考えられないと思うのは私だけかな?
ラストは心が温まる展開でちょっと泣いてしまった。
日常に倦怠感があったときにまた読もうと思う。
余談だけど
奈緒→はあちゅうさん
ヒカリ→森理世さん
優子→大島優子さん
を勝手にキャスティングして読んでた笑