『壇蜜日記』読了

 

壇蜜壇蜜日記』

読みやすさ:★★★★

共感:★☆

おすすめ:★☆☆

 

タレントの壇蜜さんの著書。

 

内容は、本当にただの日記。

芸能人がどんな私生活を送っているのか、

真相は知る由もないけれど少なくともこの本の中では、

仕事と猫と魚と昼寝。

なんだわたしとあまり変わらないななんて思う。

 

以下印象に残った文章

2013/10/11 晴れ

「他人に対してコンプレックスがあるか」について仕事先の人と話す。(中略)私にも確実な対象がある。「いわゆる『学歴の高い』『大手企業』に所属している人」だ。(中略)いまでも私のこじらせた部分にしっかり作用している

偉くなりたい訳じゃない、と思っていたが私の本心は偉くなるというより……あまりバカにされたくないだけだ。

雪でもふればいいと思っている時は大体何かの動きを止めたい時だ。仕事、時間、今進行中の何か…特定できないが大体そのうちどれかが該当する

丁寧に扱ってもらったことはずっと忘れない。ぞんざいに扱われたことも絶対に忘れないが。了見の狭いやつと言われるもの分かっているが、忘れないだけで、許さないとは言っていないことをご理解いただきたい。

 

口には出さないけど、辟易していることとか、日常で感じる消化不良なできごとたち

この本を読んだからと言って、自分の中で消化されるわけでは決してないんだけど

「あーわかる。うん、それもわかる…」みたいな

自分だけじゃない、壇蜜さんでもそう感じるなら、まあ仕方ないかあ、なんて思う。

 

テレビでコメントをする壇蜜さんを見て、彼女の言葉が好きだなあと思う。

ワイドショーは何かと辛辣なことを言ったり、奇を衒うコメントをする人が多い中で、

壇蜜さんの言葉は優しい。それでいて凛としていて筋が通っていて、女性として憧れる。

日本アカデミー賞のコメントなんて本当に素敵で、ああいうコメントができる女性になりたいなあ…。

 

けっこう気が滅入る作品なので、この『壇蜜日記2』もあるけど引き続きは読まないかな。2はそのうち気が向いたときに手にしようと思う。