『植物図鑑』読了
有川浩『植物図鑑』
読みやすさ:★★★★★
ときめき:★★★★★
有川浩『植物図鑑』読了!お腹の底からぽーっと温かくなる作品。読んでる途中、これがバッドエンドだったらわたしは何に希望を持てばいいんだーって泣きながら読んだ。最後は笑顔になれる作品。しばらくこの余韻にふわふわ浸ろう…
— ねこた (@mi_days) 2015, 7月 7
おおまかな概要。
平凡な毎日を送るOLの前に
優しくて博識で料理上手で、おまけにイケメン!な男性がある日突然現れる。
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」
なんて、なんだかちょっとエッチだなあなんて思ってしまった…。
一緒に住むうちに自然と、
(ルックスが平均以上の健全な男女が一つ屋根の下で寝食を共にするわけで当然と言えば当然なのだけど)恋愛関係になる。
いくつかの波乱を乗り越えて、“二人が納得する形の幸せ”になるお話。
ざっくり言うとこんな感じ。
“二人が納得する形の幸せ”と強調したのは、
二人が良しと感じる小さな幸せを大切にしようね、といった
とても現代的なエンドだと感じたから。
みんなが祝福してくれて、当人たちも何不自由なくハッピー!
みたいなエンドではない。
私はすごく好きな終わり方だった!
いくつかの波乱と言ったのは、
ほとんど男性特有の不誠実さだと思った。笑
名探偵コナンのコナンくんがまさにこのタイプで
蘭を守るためと言いつつ、
結局彼は保身に回って蘭ちゃんを苦しめているのでは。と思う。
話を戻そう。
あとは、
樹くんが作るお料理はおいしそうなので
どんどん真似してみたいなと思う。
ふきのごはんとタマネギのオムレツは実践済み!
サラダにはドレッシングをかけるのが当たり前で、
料理を食べても味付けの味を感じていて
お野菜そのものだったりの素材の味を最近意識してなかったなと思った。
こういった感覚、大切にせねば。
こちら『植物図鑑』映画化しました。
実写化向きな作品だと思う。
岩田剛典さんは、ちょっと樹くんとはイメージが違うななんて思ってしまった。
でも映画見たいなー。
ささやかな幸せを大切にしようと再確認しつつ、
私にもこんな素敵なできごと起きないかなーなんて
思ってしまう作品でした。